xxxFORTUNE



しんと静まり返る街。

と言っても、ここは住宅街なのだけど。


校門を出て、少し歩いたところ。

距離を考えれば、洋館まではすぐに着くはず。



「まずは、すずが学校に行った理由から話してもらえる?
恋千からは、危ないってことしか聞いてないから」

話をまとめつつ進行する里音。

それを聞いているのかいないのか、よくわからない愛琉さん。


「今日ね、アヴァルア校長先生と会って追加課題の説明をされたの」

一連の出来事を、順を追って話していく。


「それで、人間界に迷い込んだ者を捕まえてほしいって」

「で、迷い込んだのが黒猫らしいと?」

「えぇ、昼間に食堂で気配を感じたから行ってみたの」


結局、逃げられちゃったけど。

帰り道に引き返して、ちゃんと姿まで見れたのに、また取り逃がしちゃうし。


おまけにあたしは転落しかねるし、愛琉さんは怖いしで散々だった。



「ま、今回は捕まえられなかったけど、気配を感じ取れるならきっとすぐに見つかるよ」

「そうよね」






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