胸は揉んでも大きくならないよ…
私より遥かに大きい胸に、赤いしるし…
「キスマーク…どういう意味かわかる?お馬鹿さん?」
嫌だ
嫌だっ!
嘘だ
嘘だっ!
「て…輝は…そんなことしない!」
私は、輝を信じてる
輝の言葉しか、信じないもん
「ねぇ、"輝"なんて気安く呼ばないでよ…私の彼氏なのに。目障りなのよ!」
森塚桃子の言葉の最後に重なる、乾いた音
「っぅ…!」
赤くなり、ジンジンと痛む私の頬
叩かれた所に手を添える
いつ、瞳のダムが崩壊していたのか、私の頬は涙で濡れていた