縁隔操作(えんかくそうさ)
ユリアがそう言ってひょいと後ろに飛び降りた次の瞬間、そのセグウェイの車輪がキュキューーー!という大音響を上げて、俺の体ごと猛発進した。そのセグウェイの進む先、つまり俺の後ろには、でっかい噴水のあるプールみたいな水場が……
数秒後、セグウェイは水場の縁にあたって止まったが、俺の体はそのまま後ろ向きに3メートルほど宙を舞った。さらに2秒後、俺の体はまたしても浅い水の中に尻から落下した。
ユリアがこう叫びながら、俺の方に駆け寄ってきた。
「キャー!ごめんなさい、すみません、すみません……わたし、アクセルを回したまま手を離しちゃって……」
俺はユリアに手を引かれて噴水の池からはい出しながら、無理やり笑い顔を浮かべた。まあ、笑いが引きつっていたのは自分でもはっきり分かっていたが。
「いや、大丈夫っス。気にしないでいいいすよ。男っスから、これしき……ヘ、ヘックション!」
幸い理科学研究所が近かったので、俺たちは大急ぎで森島教授の研究室に戻り、そして玄関に入った途端に俺はめまいを感じて床にへたりこんでしまった。いや、さすがの俺もこの季節に水に飛び込んだんで熱が出たらしい。
俺はとりあえず学校の保健室みたいな部屋へ連れて行かれ、濡れた服を脱いでベッドに寝かされた。白衣を着た女の看護師さんみたいな人が洗面器に氷を入れて入って来た。ユリアがその後に続いている。その人は俺のおでこに手をあてて言った。
「まあ、大した事はないみたいだけど、ちょっと熱が出てるわね。念のため氷で冷やしときましょうね」
その時彼女の白衣のポケットの中からピピピピピと鋭い音が響いた。その人はケータイみたいな物をポケットから取り出し、画面をちらっと見て言った。
「あら、緊急呼び出しだわ。困ったわね」
数秒後、セグウェイは水場の縁にあたって止まったが、俺の体はそのまま後ろ向きに3メートルほど宙を舞った。さらに2秒後、俺の体はまたしても浅い水の中に尻から落下した。
ユリアがこう叫びながら、俺の方に駆け寄ってきた。
「キャー!ごめんなさい、すみません、すみません……わたし、アクセルを回したまま手を離しちゃって……」
俺はユリアに手を引かれて噴水の池からはい出しながら、無理やり笑い顔を浮かべた。まあ、笑いが引きつっていたのは自分でもはっきり分かっていたが。
「いや、大丈夫っス。気にしないでいいいすよ。男っスから、これしき……ヘ、ヘックション!」
幸い理科学研究所が近かったので、俺たちは大急ぎで森島教授の研究室に戻り、そして玄関に入った途端に俺はめまいを感じて床にへたりこんでしまった。いや、さすがの俺もこの季節に水に飛び込んだんで熱が出たらしい。
俺はとりあえず学校の保健室みたいな部屋へ連れて行かれ、濡れた服を脱いでベッドに寝かされた。白衣を着た女の看護師さんみたいな人が洗面器に氷を入れて入って来た。ユリアがその後に続いている。その人は俺のおでこに手をあてて言った。
「まあ、大した事はないみたいだけど、ちょっと熱が出てるわね。念のため氷で冷やしときましょうね」
その時彼女の白衣のポケットの中からピピピピピと鋭い音が響いた。その人はケータイみたいな物をポケットから取り出し、画面をちらっと見て言った。
「あら、緊急呼び出しだわ。困ったわね」