縁隔操作(えんかくそうさ)
ユリアがおずおずという感じで身を乗り出しながら言った。
「あの、わたしで良ければ後は……その氷で頭を冷やせばいいんですよね?」
「あら、そう?じゃあお願いね。あたしは飛んで行かないといけないみたいだから」
女の人が部屋を出て行き、ユリアが洗面器からレンガぐらいの大きさの氷の塊を持ち上げて、俺の方に寄って来た。
「本当にすみません!ごめんなさい!お世話になっている方を一度ならず二度までもこんな目に遭わせてしまうなんて……」
「あ、いや。気にしなくていいって。俺、体だけは頑丈スからこのぐらい平気スよ。いや、慣れない勉強してちょっと疲れてたのかな?これでも一応受験生スから。あははは」
「ええと……この氷でおでこを冷やせばいいんですよね?」
と言ってユリアはその氷の塊をそのまま俺の額に乗っけた。そしてベッドの横の丸椅子に腰かけ……そのまま。俺は心の中でゆっくり十まで数えてから遠慮がちに口にする。
「あの、ユリアさん。看病してもらっておいて言うのもアレかと思うんスけど……普通、氷は砕いてから載せるもんじゃないかと……」
ユリアはピョンと椅子から飛び上がってあわてた口調で反応した。
「まあ!もう、やだ!わたしったら!わたし、看病された事はあっても自分が人を看病した事なんて一度もないから。すみません、そんな事も知らなくて……」
ああ、確かにな。ユリアの操縦者のこの子だって、俺の隣の家の子と同じで普通の生活なんてした事ないから、俺たちにとっちゃジョーシキな事が分からない。そういう事が多いんだろうな。
「いや、誰でも初めてはあるから仕方ないスよ。ほら、洗面器の横にアイスピックがあるでしょ?それでまず氷を小さく砕くんですよ」
「あ、これですか」
「あの、わたしで良ければ後は……その氷で頭を冷やせばいいんですよね?」
「あら、そう?じゃあお願いね。あたしは飛んで行かないといけないみたいだから」
女の人が部屋を出て行き、ユリアが洗面器からレンガぐらいの大きさの氷の塊を持ち上げて、俺の方に寄って来た。
「本当にすみません!ごめんなさい!お世話になっている方を一度ならず二度までもこんな目に遭わせてしまうなんて……」
「あ、いや。気にしなくていいって。俺、体だけは頑丈スからこのぐらい平気スよ。いや、慣れない勉強してちょっと疲れてたのかな?これでも一応受験生スから。あははは」
「ええと……この氷でおでこを冷やせばいいんですよね?」
と言ってユリアはその氷の塊をそのまま俺の額に乗っけた。そしてベッドの横の丸椅子に腰かけ……そのまま。俺は心の中でゆっくり十まで数えてから遠慮がちに口にする。
「あの、ユリアさん。看病してもらっておいて言うのもアレかと思うんスけど……普通、氷は砕いてから載せるもんじゃないかと……」
ユリアはピョンと椅子から飛び上がってあわてた口調で反応した。
「まあ!もう、やだ!わたしったら!わたし、看病された事はあっても自分が人を看病した事なんて一度もないから。すみません、そんな事も知らなくて……」
ああ、確かにな。ユリアの操縦者のこの子だって、俺の隣の家の子と同じで普通の生活なんてした事ないから、俺たちにとっちゃジョーシキな事が分からない。そういう事が多いんだろうな。
「いや、誰でも初めてはあるから仕方ないスよ。ほら、洗面器の横にアイスピックがあるでしょ?それでまず氷を小さく砕くんですよ」
「あ、これですか」