お隣サンは元彼クン
次の日、親友の果歩から電話があった。
『ちょっとぉ借りてたマンガ今日返しに行ってもいい?』
『あーいいよ。今日はずっと家にいるし。それと、あたし果歩に話あるんだわ。話っつうか相談みたいな』
『何何?もう離婚の相談かい?』
『んなわけないでしょ。縁起でもない。やめて。』
『じゃあ何よ。かなり気になるじゃない。今言ってよ』
『話すと長くなるから、あとで、ゆっくり話す。どうせ、すぐ来るんでしょ』
『速攻行くわ。マドレーヌ持って。待っててね』
『気をつけてこいよ〜』



ピンポーン
ホントにすぐ来た。
『おじゃま〜〜いやーん拓ちん☆また大きくなって!果歩おばちゃんよ!覚えてる?』
『マドレーヌサンキュね』
『どういたしまして。どうせ、あたしも食べるんだし。で何よ何なのよ話って』
微妙に果歩の目がギラギラしてるように見えるのは気のせいだろうか。

『それがさぁ〜あーで、こーで、そうなって、そしたら、そうなって、こうなったのよ』
とりあえず、あった事を全て果歩に話した。

果歩は目を丸くし動きをとめ大好物のマドレーヌを口につけたまま食べれないでいた。
< 10 / 62 >

この作品をシェア

pagetop