ありえない彼氏
手を繋ぎながら暗くなった道を二人で歩く。

気温も下がり、おもわず身震いをすると、ギュッと強く手を握り締められた。

「…翔太の手、あったかいね…。」

ぽそっと呟くと「そう?」と笑いながら私の方を見た。

すると、私を見るなり少し心配そうな表情をしてじーっと見つめられる。

「…由香、疲れてる?」

「…へ?…いや、疲れてないよ?」


特に疲れるようなことはしてないし……。

そんな疲れた顔してるのかな…?

翔太はあまり納得いかない様子で私を見つめたままでいた。

「大丈夫だよ。心配しないで?…ほら、もう帰らないと。」

にこっと笑って見せると、まだ心配そうな顔をする翔太を半分ひきずるようにしてそのまま帰った。

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