ありえない彼氏
「あ、翔太。起きたの?」

「……由香ぁ…?」


私の問いかけに答えずに、むくりと起き上がる翔太。

翔太はそのままじーっと私を見つめると、スロー再生のようにゆっくりと抱きついてきた。

今まで寝ていた翔太の体は温かくて気持ちいい。

翔太は少し体を離すと顔を上げた。


「……俺、どれくらい寝てた…?」

「どれくらいだろ…。結構寝てたよ。」


プリンも作って、ビーフシチューも作って、それでもまだ寝てたから2時間以上寝てるかな…。


頭の中で計算していると、翔太に再びギュッと抱きしめられる。


「…ずっと由香とくっつくはずだったのに……すごい損した気分……。」



「はぁ…」と首元に顔をうずめながら溜め息をつくもんだから、首筋に息がかかってくすぐったい。



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