ありえない彼氏
「それで、天宮はいつ帰ってくるの!?」

「…できる限り早くって…。朝から出かけたから、昼くらいには…」

「昼って……もうとっくに過ぎてるじゃない」


佳織が時計を確認しながら溜め息混じりに私を見る。


それは言わないでほしかったな…。


時計を見るとすでに3時を過ぎていて、常に横に置いておいたケータイにはなんの連絡もない。


私はそれが、余計に寂しかった。


翔太にも翔太の予定があるのはわかってる。

でも、翔太に今日のことを聞いてもはぐらかされてばかりで。

年末と重なっていていつも誕生日祝いと新年の挨拶を一緒にしてたから誕生日を忘れられてるなんてことも絶対にない。


なのになんだか…

私より、あの女の子を選ばれたみたいで、寂しいよ…。



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