ありえない彼氏
おもわず口ごもると委員長が諦めたように言った。


「……天宮、俺が席代わってやる。」


「え、マジで?」


ぱあっと翔太の顔が明るくなる。


何故か。


それは委員長の席が私の隣だから。


私が驚いて委員長を見ると「ただし」と翔太を見ながら言った。


「交換条件付きだ。」


「…どんな?」


翔太が聞き返すと、ビシッと翔太に指を突き出して委員長は言った。



「このスポーツ大会でお前、バスケに出ろ。そして優勝するんだ!!」



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