俺の彼女はインベーダー
 サチエルはすがりつくように二尉の手をつかんで涙声で言った。
「そんな事が許されるんですか?」
 二尉が答える。
「ええ。ただし、あなたたちの惑星の地球征服計画についてはいろいろ情報を提供してもらうわよ。まあ、地球防衛に協力するなら、という事で。それが条件よ。どう?」
 サチエルとユミエルはしばらくじっとお互いの目を見つめ合ったまま、お互いの手を握りしめていた。やがてサチエルが小さくうなずくと、二尉に向き直って言った。
「分かりました。それでこの子の、ユミエルの安全を保障していただけるのなら」
「よっしゃあ!決まりね。じゃあ、こちらへいらっしゃい」
 二尉はそう言った二人を俺たちの部屋に連れ出し、隣の部屋との壁を閉じた。二人に長机の端に座るように促し、それからラミエルの方を向いて言った。
「そうそう、忘れてたわ。ラミエルさんの血液型を今後のために登録しておかなきゃいけないんだけど。地球人の分類法だとB型なんだけど、やはり微妙に違うようだから……」
 二尉はそう言いながらパソコンの画面を切り換えて、一か所を指差しながら続けた。
「とりあえず、B型H系という名前で登録しておこうと思うんだけど、どうかしら?」
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