鬼に愛された女


『こっちに集まるんだ!早くしろ、鬼に捕まるぞ!』


『いやぁぁぁ』


大人の叫ぶ声と子供の泣き声


『おぉ、我が嫁がここにいるぞ!』


『ワシの息子になる鬼はどこだ!?ここにいるのはわかってるんたぞ!』

『なぜだ!なぜオレの嫁はいないのだ!?』


次は聞きなれない男達の声が響きわたる



「ね、姉様……」


「しっ!」


鬼が屋敷内に入ったと知り、逃げる暇などなく、月子は自分が作った結界で紅葉と隅に息を潜めていた


どうにか、どうにかこの子だけでも逃がさなくては……


強く紅葉を抱きしめて恐怖にたえる





< 23 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop