鬼に愛された女
『こっちに集まるんだ!早くしろ、鬼に捕まるぞ!』
『いやぁぁぁ』
大人の叫ぶ声と子供の泣き声
『おぉ、我が嫁がここにいるぞ!』
『ワシの息子になる鬼はどこだ!?ここにいるのはわかってるんたぞ!』
『なぜだ!なぜオレの嫁はいないのだ!?』
次は聞きなれない男達の声が響きわたる
「ね、姉様……」
「しっ!」
鬼が屋敷内に入ったと知り、逃げる暇などなく、月子は自分が作った結界で紅葉と隅に息を潜めていた
どうにか、どうにかこの子だけでも逃がさなくては……
強く紅葉を抱きしめて恐怖にたえる