鬼に愛された女
月子は腕をつかんだ者の方に振り向くと、急に視界が暗くなる
月子は抱きしめられていた
必死に抵抗すると、バランスを崩して月子は後ろに倒れた
「痛っ」
「大丈夫か月子」
月子の正面には美しい青年がいた。黒髪のよく似合う青年――神威だ
こんな綺麗な人、初めて見たわ
それに何でしょう。なぜ懐かしい感じがこの人からするの?
内心かなり緊張したが、この男が妖怪だとわかると、身を引き締めた
「あなたは妖怪ですね?そこを退きなさい」
「いやだ。離さない。絶対に」
神威は苦しそうにすると、月子の首筋に顔をうずめてきた