鬼に愛された女
「もしかして、わたくしの記憶を封じたのは京助?」
「あぁ。ごめんな月子。いつかあいつに月子を取られるかと思うと、嫌だったんだ」
「……そうだったんですか。でも、わたくしは気にしていませんよ?」
京助の手を取って美月は自分の手を重ねた
「京助の気持ちはうれしいですが、わたくしがお慕えしているは神威様です。だから京助の気持ちには応えることはできません」
そう、美月は言うと、手を離してゆっくりとした足取りで、部屋を出ていった