鬼に愛された女
風が吹き、そっと神威を包む
しばらく目をつむり、風に包まれていると、美月の声が聞こえた気がした
「美月?」
目を開いて辺りを見渡す
「……か、神威様!」
声がする方に目をやると、木にもたれ、息が荒れている美月がいた
「美月!?」
慌てて美月に駆け寄り、神威は背中をさすってあげた
「ど、どこかに……行ってしまったかと、思いました」
「どこにもいかない。俺は美月のそばにいるよ」
「……はい。あ、あの神威様。なぜわたくしを眠らせたのですか?」
「うん?あぁ、そうだな。そなたには話さなくてはな。……いいか美月、落ち着いて聞け」