shining☆moon‐私の王子様‐


次の日。


「なんなのよ…」


また同じ夢をみた。
赤い髪の男の子。
名前を聞こうとすると夢が途切れる。
毎回毎回。

芽唯は時計に目を向けたが、時刻は今《6:15》を示している。
まだ学校まで時間がある。

さて、何しようか。

芽唯は立ち上がった。

「まずは着替えなきゃね」

制服に着替えて髪を2つに縛る。
カバンを持って学校に行った。
こんな早く行ったの初めてだな。
みんなビックリしそう。

クスクス一人で笑っていたら目の前に男の子、クラスメイトの本田君がいた。

「おはよう、本田君。…早いんだね」

「うん…まぁね。君こそはやいじゃないか」


あははと芽唯は苦笑いをした。
本田君とは正直言って話したことなかった。
こうやって話すのは初めて。
ってか、声をきいたのも初めてだと思う。
そんな人が今私の目の前にいたんだ。


「で…、どうしたの?」


本田君は下を向いてクックと笑った。


「君に会いたかったんだよ…。ユリア姫君にね…」

「は…?」


そういって本田君は両手を上にあげ大きな声で笑い始めた。


な、なんなの…!?


「デストロイ・ユラアーラ!!」


本田君が何かを叫んだあと、空はみるみる曇り雷が鳴る。
黒い雲はうずを巻き、不気味な本田君のように気持ち悪いほど暗く、雨が叩きつけるように降る。


「なんなのよ…。ねぇ、本田君…。どうしたの…?!」


本田君は上に上げていた手をぶらりと下ろし、私を下から睨むように見ながらヘラヘラ笑った。


「見れば分かるだろう?お前……、ユリアを殺すんだよ」


本田君の手は黒い影に包み込まれ、消えたと思ったらそこからは鋭い刃をした剣が出てきた。

「ちょ…、待ってよ!本田君!!さっきっから何!?ユリアって…。誰なの!?」


「…バカだなぁ。君だよ」



待ってよ…。
私、普通な人間だよ?
お姫様なんかじゃない。
やだよ。
もう。
めちゃくちゃだよ…。
こんなの…。


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