shining☆moon‐私の王子様‐



ジュルッ…
グチュグチュ…
ピチャッジャルッ……



ヴィンセントは私の血を飲んでいる。
音をたてながら…



頭がくらくらする…


――…ドクンッ


景色が歪んだ。
気持ちわるい……



私は崩れ堕ちるように地面にしゃがみこんだ。



ヴィンセントも私に合わせてしゃがみこみ、私を抱きながら血を飲み続けている。


さすがに私はもう限界だ。

貧血以上に血の気がなくなる。



「………ヴィンセント…やぁ…め…はぁはぁ……はぁ…はぁ……やめて…はぁ…」



ヴィンセントは吸うのをやめて私を見た。



瞳は血液のように赤く、その中には私が映っている。
口からは私の血が流れている。


私の首からは血が次々と吹き出してくる。

ヴィンセントは無言でまた私の首に顔を持っていき血をすすり出した。
私を押し倒した。


私の耳には血をすする音とヴィンセントの荒い吐息しか聞こえない。



私の息が荒くなってきた。
のどかいたい…
体が言うことを聞かない…





死んじゃうよ………

助けて……




王子様………――








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