不良ヤクザ。Ⅰ
「はい。お待たせ」
和食か…。
「いただきまーす。」
亮太は飯にがっつく。
あたしも食べよ…
母さんが作った飯を食った。
「ごちそうさまです!ほんと雛梨さんが作る飯はうまいっす」
佐々木 雛梨
ロングの暗めの茶色で40歳。実年齢よりいつも若く見られる。
「ありがと、亮太くん!」
ふふっと笑う母さん。
「飯ー」
そういいながら入ってきたのは兄の、
佐々木 絋弥
明るい茶色で19歳。
「おはようございます。絋弥さん」
亮太は立ち上がり、挨拶をする。
「おぅ。」
軽く手をあげながら、床に座る絋にぃ。
「仕事は?」
「休み。お前学校行けよ」
「うっせぇ」
めんどくさいことは嫌い。
「絋タイミング悪すぎ…
ちょっと待ってて
……って、亮太くんいいよ!」
あたしのと自分の皿をキッチンに持ってく。