恋人 × 交換!? 【完】


私の名前が聞こえたと思ったら、教室に知らない女子たちがぞろぞろっと入ってきた。



非常に不機嫌ですという声色でたずねてきたのは、そのなかのひとり。



「えっ……あ、そう、ですけど……何、か?」



制服は同じだから学校は同じだろうけど、学年が違うかもしれないからと、一応敬語で受け答えた。



顔は見たことあるような、ないような。



「何か?じゃないじゃん。余裕ぶってとぼけるなんてありえないし」


「……はい?」



多分初対面なのに、よくもまあ棘のある言葉を投げつけられるものだと、ある意味で感心しながら、首をかしげる。



「あんたでしょう?昨日、奏クンとくっついて歩いてたのって」


「…………」

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