恋人 × 交換!? 【完】
「えっと、もう彼女はつきまとわないんだし……することないんだよ?恋人のフリ」
「だから?」
「だから……もういいの……数日だけでも、思い出はできたし」
私はお尻をソファーから離した。
彼の姿が視界に入らないように、顔を逸らしながら。
「わ……わ、私みたいな外見もイケてなくて……中身もネガティブで魅力ゼロな女と、数日だけでも一緒にいてくれて……」
「いてくれて?」
おうむ返しをされるたび、胸がきゅうっと鷲づかみされてる感じがした。
いっそのこと、このまま鋭い爪で握りつぶされたなら、最後の言葉を言わずに済むのに。
「その……ありがとう……ございました……えっと……」
私のどこにそんな残量があったのか、枯れたはずの涙がまたこみあげてきた。