先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
夕方。
理人の両親と私の両親に集まってもらった。
「急にみんなを呼んで、どうした?理人君」
「佳菜も顔が怖いわよ…」
「2人共、どうした?」
「様子が変よ…」
親たち4人は私たちを見る。
「…おじさん、おばさん、親父、お袋。…本当にすみません!!」
「本当にごめんなさい!!」
理人と私は土下座をした。
「いったい、どうしたのよ?理人」
「実は…佳菜が妊娠しました…」
「に、妊娠…!?」
「お前ら…」
「全部、俺の責任です。本当にすみません…結婚させてください!! お願いします!!」
「私からもお願いします!!この子を産みたいんです」
…きっと、反対されるだろう。
”堕ろせ”と言われるのが普通だ。
「育てられないだから…」と決めつけられて…
でも…
私たちは、この子を育てたい。
なにがあっても、この子を守って見せる。
「2人共、顔を上げなさい」
頭を下げる私たちに思いがけない言葉が耳に入ってきた。
「まぁ〜私たちの夢、もう叶っちゃったのね♪」
「おう、まぁ…少し時期は早いが…」
「俺たちの作戦が上手く行ったな♪」
「「え〜」」
母さんたちと父さんたちの言葉に驚いた。
…私たちの夢って?
叶っちゃったって??
『作戦』!?
なに言ってんの? この人たち…
「あなたたちが昔から、お互いを好きなのは知ってたわ。…なのに、なかなかくっかないから…佳菜の誕生に2人きりにしたの♪妊娠は計算にはなかったけど…」
「私たちはみんな反対しないわ。 むしろ、嬉しいの。あなたたちが結婚する事が私たちの夢だったから」
理人のお母さんは、そう優しく言ってくれた。
「俺たちは…まんまと、お袋たちに『嵌められた』という事か…」
理人はため息をつく。
…本当にありえないよね。
「理人、佳菜ちゃん。これたけはやってほしい。…理人はちゃんと大学を卒業して高校の教師になれ」
「佳菜は高校に行って卒業する事。いいな?」
「「はい!!」」
強く返事をした。
「そうと決まれば、2人の新居を探さないと…」
「そうだな」
「ウチから近いほうがいいわ♪」
「だな」
母さんたちは、私たちをよそに盛り上がっている。
…もう、4人共。
少しは落ち着いて!!
こっちが恥ずかしいよ~!!