先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


家。

「んっ…」

俺はくるみの上に乗って、キスをしながら制服を脱がそうとした。


その時…

―――♪♪♪

携帯が鳴った。

「剣人、携帯が鳴ってるよ」

「…んだよ。こんな時に…」



着信:美羽自宅



「キャ――――――!!剣兄、助けて~~~!!」

電話に出ると、美羽のすごい叫び声がして驚く。

「どうした、美羽!?おばさんは!?」

「仕事でいない。とにがく、助けて~~~!!」

…なにがあったのか、わからない。

あいつは忙しい両親のために、自分でできる家事は前からしていた。

その美羽が俺に助けを求めて来るからには、よっぽどの事だ。

不安が押し寄せる。

「わかった。すぐに行く!」

電話を切って、くるみがいるにも関わらず部屋を飛び出た。

「ちょっと!どこに行くの!?私も行く」


この時、俺は確かにくるみより美羽のことを優先させていた。



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