でもある日、問題が起きたのです。





 その日は、教員会議という会議があり、帰るのが九時過ぎになってしまいました。

 どうやら、今日は私は家に帰ってこないものだと思っていたのか、家に電気はついておらず、私はこっそり家のドアを鍵であけ、家の中に入って行きました。



 しかし、そこには母も妹も、誰もいなかったのです。

 不思議に思った私は、妹に電話しました。
 でも妹は出ないのです。

 なぜ電話に出ないのかと更に不思議に思っていると、母が出たのです。



 そしてこう言いました。


「私の病状を調べるために、血液検査を受けた時、ついでにと言って奈央子も血液検査を受けたら、HIVに感染しているという事が分かったの…。」


 と言うのです。



 嘘でしょ?と声に出さないで呟きました。

 病院を聞いて、私も急いで向かいました。


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