タイトル未定
それからは三人でたわいもない話しをたくさんした
土方副長の鬼っぷり
永倉先生が島原の遊女にぞっこんなこと
原田先生のあほっぷり
話しだしたらきりがなくて
ふと気がつくと夕陽があたしたちのいる部屋を真っ赤に染めていた
「山南さん
長居してすみませんでした
そろそろわたしたち戻りますね?
お体気をつけてください」
沖田先生はそういうとあたしの手をとって立ち上がった
あたしは急に手を捕まれたことにびっくりして急いで立ち上がり
「お、お邪魔しました」
とだけ言い山南先生の部屋を後にした
山南先生が小さく
「若い人はいいな」
とつぶやいた言葉を聞くこともなく