タイトル未定
美咲Side
何分間じっと座っていただろうか
あたしこれからどうなるの?
すると、スパーンと部屋の障子が開けられた
「逃げてなくてよかったぁ
遅くなってすみません
土方さん連れてきましたぁ」
浅葱色の男の後ろから眉間におもいっきりしわを刻んだ不機嫌オーラ満載のこれまたきれいな男が部屋に入ってきた
その男はあたしのまえにどんっとあぐらをかいて座ると
「てめぇ何者だ?
みたことねぇ格好しやがって
まさか長州の間者じゃねぇだろうな?」
「急に何者だって言われても
あたしはただの女子高生ですよ
ってか長州の患者ってなんですか?
あたしどこの病院の患者でもありませんよ」
「じょしこうせいとかびょういんとか訳の分からねえ言葉ばっか使いやがって
てめぇ異国から来たのか?」
「あたしは日本生まれの日本育ちです」
「チッ訳がわかんねえ」
あたしのほうが訳わかんないよ
っでも絶対ここって平成じゃない
しかも新選組って江戸時代の人たちじゃない?
もしかしてあたしって事故の拍子にタイムスリップしちゃったとか?
ありえる
ってか今はそれしか考えらんない
そうだ!
あたし江戸時代にタイムスリップしちゃったんだ
これって正直に言うべき?
どうしよう