辛口男子の甘い言葉
しかも今日はバイトだ…。
きっと広瀬もいるだろうし…。
行きたいけど、髪ゴム無くしたのバレたら嫌われるかもしれない。
会いたいのに会えないもどかしさが、私の涙を誘う。
「どうしよう…。」
今日1日、何度となく呟いた言葉。
あの外国人何者なんですか…?
なんで私に近寄ってきたの?
広瀬とどんな関係よ…。
「あ…。」
ぐるぐると考えている内に、閃いた。
「あの外国人から取り返せばいんじゃん!!」
そうと決まれば…!!
私は手ぶらで家を飛び出した。
必死に足を動かしてバイト先へ走る。
その途中、私は思わぬアクシデントに遇うことになる。
息を切らしながら一息ついて足を止めた時。
「は?おい、奈絃?」
………っ!!!?!?
「ひ、ひ、ひろ……せ…?」
そこには制服姿の広瀬が立っていた。
「お前、大丈夫か?風邪?」
「あ…う、うん……。」
「ならここに来てんじゃねーよ。今すぐ家帰って寝ろ。」
「や、…で、でも……ッ!!」
「…?」
少しづつ私の変化に気づいた広瀬が眉をしかめる。