辛口男子の甘い言葉
そして病室に入ってきたのは、私から宝物を奪った張本人だった。
「ごめんなさい!!まさかこんなことになるなんて思わなくて、ホントにゴメン!」
勢いよく頭を下げ、私に謝ってくれた。
元々そこまで怪しげだった訳じゃないし、私も取り敢えず、許すことにした。
「…うん、私も擦り傷とかだけだし。へーき、へーき。…ただ、もうこんなことしないって約束してくれる?」
「うん、絶対しない。」
「…うん。じゃあ許す。」
そう言うと、ノエルの顔つきが変わって、パッと明るくなる。
「ホントか!?さすが奈絃!」
ずいっ、と近付いてきたノエルを側にいた広瀬が止める。
「ぅおっと。それ以上こいつに近づくなよ?外国式の挨拶はいらねーから。」
「why?」
「日本だからだよ。ばか。」
「奈絃は気にしないヨネ?」
「えっ…うーん…。」
「ほら!うんって!!」
「はっ?おい!今の"うん"はそーゆう意味じゃね…」
♪〜
3人で話していた所に誰かのケータイが鳴った。
「あ、…」
鳴っていたのは広瀬の携帯だった。
「朔!それリュージからだよ!」
「わーってるよ、黙ってろ。」
