秘密の恋愛相談室
俺が考えごとをしているうちに、
どんどん進んでいく菜朝と哀川の会話。
やべ、と思って耳をすますと、
次に聞こえてきたのは、哀川の声だった。
「....ほんとに?...菜朝。
じゃあ...笹倉康介を選ぶの?」
...笹倉.....?誰だよ...
...でも、哀川、笹倉康介って言ったか...?
笹倉康介って、あの笹倉康介か...?
と思い、笙を見ると、笙も同じことを考えていたらしく、
俺を見て頷いていた。
...一体、どういうことなんだ??....
そして俺は、また耳をすます。
「でも、あたしのこと大事に思ってくれる
康介の事好きになれたら...いいなあ...」
...は...?
どういうことだよ...