百人殺せば英雄です
話す間に、秋月を押し潰そうとする鬼の手。下手な岩石よりも威力はあるだろう。
目にしたら最後、足がすくむような手であろうとも。
「悪手やねぇ。鬼ぃ出すんわ」
怯むことなく、その腕を三枚におろした。
「鬼神ちゃんっ」
後退をし、尻餅をついた鬼神はあえなく戦闘不能となり、紙となった。
「妖怪の中でも上位たる鬼だろうが、僕の童子切安綱の前じゃ紙も同然。劣勢ですなぁ」
「おいでくださいませ!」
間を置くことなく、次の手に移った。
三枚目の紙は、二つ首の大蛇、“蛇神”(みずち)だった。
「色とりどりどすなぁ、あんさんの式は。大蛇(オロチ)のチビ、蛇神でっか」