百人殺せば英雄です
投擲される石を秋月は溝出の頭で防いだが。
「あいてっ」
今度は上部からどんぐりが降ってきた。
見れば、子天狗たちが空からどんぐりを降らしている。
「帰れーっ」
「依子をいじめるなーっ」
「山を荒らすなーっ」
雨のようなどんぐりを袖口で防ぐが、地味に痛かった。
「お、おいおい、秋月、まじーぞ」
何が、と聞く前に見て分かった。
魑魅魍魎とはよく言ったものの。妖怪だけでなく、妖怪になりきれていない生き物まで集まっていた。
どれもが矮小だが、それぞれ木の枝や銀杏等を持って投げてくる。