君桜
「葉奈?」
「……ん~…」
何なんだ、なんなんだ!!
この正体不明の気持ち、放っておいたらいけないような気持ちだけど、放っておかないとどうにもできないような…、そんな感じ。
服の上からぎゅっと胸のあたりを握る。
苦しいような、でもちょっと違うような。
やっぱり薬飲まないとダメだな、こりゃ。
うん。そうだ。多分、この胸がギュってなってモヤモヤっとするのは熱のせい…かも。
薬飲んだら治るのかな。
学さんの顔をチラッと見る。
…怒っては、ないよね。
「……学さん」
「…ん?」
ああ、やっぱり。
今、何か心がね、温かくなったんだよ。
学さんは、あたしが言うことを待っている。
そう言うところ、…好………
…す?
あたし、今――――――、なんて言おうとした?
学さんのこと、‘‘好き’’……?
…そんなまさか。
叶わない。
コレは、絶対。
恋ってこんな気持ち?
こんな…気持ち?