零泊七日生活

6:00



ふと目が覚めた。


時計を見てみると、6時になっていた。


ゆったりと長針と短針が動くなか、秒針はせっせと動き回る。


夜、開け放しにしていたカーテンから日差しが差し込む。


月に代わって今度は太陽か。


もう一つの目は、月より厳しい目をしているな。


でも、関係ないよ。


むしろ嬉しいくらいさ。


目が隠れて、雨なんか降ったら家出どころじゃないよ。


そういう意味では、この二つの目は変わりばんこに僕を見守ってくれているのかもしれない。


そう思うと、何だか心強いな。


へへっ。


味方が増えたな。


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