不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
 俺は部活で、隣り街のサッカーグランドに移動中だった。


みずほが訊かなくて……

みんなより出遅れた俺。
だから追い付こうと必死だった。


――ガラーン。ガラーン。

そんな最中に着信。


(――お、みずほだ)
そう思った。


チャペルでの結婚式に憧れているみずほが入れた音色だった。


(――つまり!?
俺と……?)


バキューン!
とハートを撃ち抜かれた。

俺は益々みずほに……

堕ちていた。


(――てゆうか……
最初に惚れたのは俺の方だったんだ)


俺から好きだって告白したんだ。
幼なじみなのに、一目惚れしたあの時に……




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