それでも朝はやって来る

13 ★ 金髪×強奪

朝起きたら、眼が腫れて瞼が重かった。



けと、不思議だ…



昨日の夜は、悠里にフラれてどうしようもないくらい落ち込んだのに。

今日の朝は、こうやって一つのベットに真楯と寝ている。



真楯と腕の中にすっぽり包まれて、穏やかで静かな朝だった。


よくそんな話をドラマで見たりしたが、まさか自分がそんなことになるとは、思いもしなかった。



……………せんせ、睫毛長いな。



いつも真楯は、悠里や朝子より早く起きてご飯を作ってくれているので、こんな無防備な所を見たことがなかった。


朝日が降り注ぎ、静まりかえった部屋の中にあるホコリが、フワフワと浮いているのが見えた。



…………あはっ、こんなところにホクロ発見



いつも髪の毛で隠れている髪の生え際に小さなホクロを見つけた。


無意識に手を伸ばして、触ろうとした。





と、同時に真楯が目を開ける。




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