クズカノ





クズでも彼女さえいれば良かった。





なんて言ったら、非常にかっこよろしい理由になるのかも。

本当のところは彼女とのやり取りで精一杯なだけであった。

学業を本分とすべきな学生でありながら、僕は彼女を本分としていた。

むしろ彼女の居るアパートに帰ってからが1日の本番スタートなのであり、もはや大学は僕にとって居心地のよい休憩スペースとなっていた。
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