私の最低な元カレ
「いや~。それにしてもこっちは慣れんね!」
「そう?」
「うんうん!建物いっぺ、人いっぺ、疲れる~」
届いたハンバーグを頬張りながら、愛ちゃんはそう言った。
愛ちゃんって、見た目とのギャップがすごい。
なんていうか…。
外見は大人っぽくて近寄りがたいのに、
意外と子供っぽくて可愛い。
さすが、天野君の…。
「あ、そうだ愛ちゃん。これハンカチ~。ありがと!」
「おー!わざわざ選択おきん。……あ、ありがと、ね!」
唯子は愛ちゃんと楽しそうに喋る。
「いやぁ。訛っててわりぃね」
「いいよ!訛りって新鮮だし」
そんな二人を横目に、私はカルボナーラを口に運んだ。
すると…。
「……」
「……え、っと」
なぜか愛ちゃんにガン見されてる。
なぜー!!