私の最低な元カレ
「あ、あの。顔に何かついてる…?」
カルボナーラを食べるのをやめて、口をふいてみた。
「ううん!もぞらしなぁっと思って!」
も、もぞらしな?
……まさか!
食べ方汚かった!?
「あ、かわいいなって意味だから!」
「……へ?」
か、かわいい?
私が思ってたのとは真逆の意味で、ビックリした。
「こんげ可愛かったら、そりゃ一弥も惚れるわ~」
うんうんと頷きながら、愛ちゃんはまだ私を見てる。
「え、いや。そんな全然!」
ぶっちゃけ愛ちゃんのほうがめっちゃかわいいし!
私愛ちゃん見て、自信なくしたくらい…。
それに…
「私、惚れられてないよ」
自虐的に言って、結果情けなくなってハハハと笑ってみせた。
でも本当の事。
天野くんは私なんかに惚れてない…。