君があたしを好きな理由 [短編]


あたしは逃げようと試みたけれど、
スポーツ万能の瞬とスポーツが苦手なあたし。

すぐにあたしの身体は、瞬によって捕らえられた。




「…っなんだよ、いきなり…
俺、何かしたか?」




あたしの腕を掴んだまま、瞬は言った。

…違うよ。違う、けど…




「…違う。瞬のせいじゃない…」




そう言ったのと同時に、
瞬の手があたしの頬に触れて、視線があった。




「…俺のせい?」


「なに、…が?」


「俺のせいで泣いてんの?」




何で瞬が、悲しそうな顔するの?

瞬のせいじゃない。
もうあたしのせいで、瞬が嫌な思いするのが嫌なだけだよ…




「違うって…

だから、もうあたしのことはほっといてよっ…!」




あたしがそう言った瞬間。
瞬はまた、悲しそうな表情を浮かべた。


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