天然甘々溺愛症候群
ガラ

2人が同時にこっちを向いた。
李世の手は女の子の頭に乗っていた。

それがいやで俯いてしまった。

「菜穂。おかえり」

ガタ

という音がして李世がこっちにきたことがわかった。

「ぁ、う・・ぅん・・・・」

噛み噛みだけど一応返事をした。

俯いてたら涙がでそう。
だから顔をあげた。

そしたら目の前に李世の優しい顔があって李世の温かい手が私の頭に乗った。

「ぃ、ぃやっ!」

私はその手を振り払ってしまった。

ごめんね。
でも他の子に触れた手で触ってほしくないよ・・・。

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