心の声を聞いて

ピンポーン

「はい」

「あ、おばさん!こんにちわ!」

「あらあら~ユイちゃん!久しぶりね!!圭、帰って来てるわよ!」

おばさんは嬉しそうだった。…そりゃ、そうだよな…。
三年間も、離れてたんだし…。
「あがって!ユイちゃん。」

「わーい!お邪魔します。あ、おばさん、これ!母からです」

「まー。いいのに!あ、圭は部屋にいるわよ」

ペコっと頭を下げて
2階へ上がる。

なんか、緊張~っ!
そう言えば、最後にあったのって、圭ちゃんが6年生だっけ。

「けぃ……」

…どうしよう。変に緊張して来たっ!……えぇい!!
何を今更っ。

ガチャ

「…何?…て、え?」

「……っっ。け、圭…ちゃん?」
「ユイ…姉?」

嘘…。圭ちゃん、身長が…すごく伸びてる…っ。

「あは…は。久しぶり…っ」

「入んなよ」

……。どうしよう…。気まずい…。なんか、全然、圭ちゃんじゃないみたいで…。

圭ちゃん、こんなんだっけ?

「け、圭ちゃん…。変わったね!!あ、変な意味じゃなくて、背とかっ!!大人っぽくなったよ!!」

なんか、すごくテンパってない!?あたしっ。

「ユイ姉は…全然、かわってないね…。チビのままだね」

大人っぽくなった撤回!!

「もう、酷いなあっ!!そういう所!!」

「嘘。可愛いくなったね…ユイ姉」

「え?」

けけけ、圭ちゃん!?
何言ってんの!?
誰だ!?君っ。
アメリカにいたから、
そういう性格になっちゃった!?

「そ…そうかな?」
< 12 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop