心の声を聞いて
チャプン…。
「ふう… 」
和音…。やっぱりあの子と付き合う事になったのかな…。
……てゆーか。和音。ホイホイ女の子代えすぎじゃない!?
あんな軽い奴がいいの??
…て、ソレはあたしも一緒かぁ…。軽い奴でも…全部好きなんだよな…。
でもさ…あたしは和音とずっと前から一緒にいるのに…。
ずるいよ…。
天井をボーと見ていたら、いつのまにか、のぼせていた。
…でるか。
ガチャッ
「ママ、お風呂出たよ……って、何してんの?」
「ん~?ユイ達が小さい頃の写真…見てるのよ」
ママはアルバムを見ながら優しく微笑んだ。
あたしも少し覗いた。
「げ…なんで、こんな写真とってんの…?」
幼稚園の頃のだろう、和音とあたしが、おもちゃを引っ張り合いこしている写真。…あたし泣きすぎて顔がぐちゃぐちゃじゃんか!
「だって~。これも一つの思い出じゃない?…あ、ここらへんから、圭君いるのね」
「あ…本当だ」
三人とも小さいなー…。
「貴方達三人、いつも三人でいたわね」
確かに、あたしの世界には、和音と圭ちゃんしかなかった。
「もうねるね…」
あの頃はずっとこのままなんだって、本気で信じてたなー…。