心の声を聞いて
--現在。
「ユイー。おせーぞ」
「…はぁ!?」
二年生に上がり、あたしは、和音と同じクラス。
「あんた…。彼女は??」
「ん?嗚呼…今日は天気がえぇのぉ」
「とぼけるなぁ!!」
「ちぇ、…別れたんだよ…」
「またあ!?」
…と言うのも、和音は、これまで沢山の人と付き合っていたけど、何故かすぐに破局。
彼女がいる時は彼女と登校している和音だが、別れたら必ず、次の日にあたしの家の前であたしを待っている。
「俺、何でいっつもふられるんだ?」
別に…駄目じゃないよ。和音は完璧だよ…。あたしから見たら…。
「さ…さぁね。女の子と続かないんなら、男とでも付き合えば!?…てっえ?冗談よ?」
「……」
和音は立ち止まって
急に黙り込んだ。
「どうしたの?」
「…いや、なんでもない、てか、お前宿題して来た?」
「は…?あたり前でしょっ!…してる訳なじゃん…っ」
「…ふ。何それ!ハハハっだよな!聞いた俺が悪かった!!」
キュンっ…か…可愛い。
「そ、そんな笑わくても…っ」
…可愛い顔して、笑わないでよ。思わずときめいちゃったじゃない…。