天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
最初の障害はネット。

地面にネットが張られており、そのネットを潜っていくというもの。

「面倒臭いのぅ…蜘蛛切で刻んだりしたらいかんのじゃろうなぁ…」

眉をハの字にしてブツブツ言いつつ。

「ならばこうじゃ!」

藤原翁は抜刀!

その風圧でネットがフワリと浮き上がり、隙間が出来る。

その隙間を。

「ひょひょひょ!」

高笑いと共にスライディングの要領で通過!

他の選手達がネットに絡まったり戸惑う姿を嘲笑うように、ただ一人先行した。

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