スカイ
その日から、少しずつ男子は上手くなっていった。
正直、前田くんが言ってくれて最初に歌った時は、皆下手だった。
でも、真面目に練習するようになって、音程も分かってきたし、強弱もつくようになった。
男子のやる気が出てきたから、女子も負けじと練習した。
どんどん、きれいなハーモニーになってく。
その週の金曜日の図書室では、私達は前田くんの月曜日の朝についての話題で持ちきりだった。
当たり前のように、水城くんも一緒に。
水城くんはあれから、私達に由香のことを話すことは無かった。
それでも別れてすぐはどこか悲しそうで、私も心配していたんだけど。
今はもうすっかり元気のようだ。
由香も、水城くんの名前は出さなかった。
でも笑顔がいつも通り可愛いし、元気みたい。