スカイ
早速私達はバトンパスの練習を始めた。
まず、バトンを渡すタイミングを決める。出来るだけ、2人とも手をしっかりのばして全力疾走の状態で渡せるような位置で、前田くんに走り始めてもらう。
とりあえず、私が前田くんの二歩後ろくらいに来たら走り始めることにした。
先生の合図で、私はスタートした。前田くんまでは20メートルほど。
前田くんは私が二歩後ろくらいに来たのを確認し、走り出した。
私はそれを追いかける。
わっ、前田くん、めっちゃ速い。
私が全力で走っても、全然追いつかない。
もともと私、足そんなに速くないけど、部活で走るから遅いってほどでもない。
前田くんは帰宅部のはず。
これが、運動神経の違いというやつですね…。
しかし、前田くんの走ってる背中はすごくかっこいい。
2人で全力疾走して私が結局追いつけなくて運動場の端までいって止まった。
最終的に、10メートルくらい差がついて。
私がぜぇぜぇ言っていると、前田くんはそれほど疲れた様子もなく話しかけてきた。
「もう少し近くしようか」
「そ、そうだね…。てゆうか前田くん速すぎ!すごいね」
「普通だよ」
う、それだと私が遅いってことになるんですが…。
でもきっと、そんなこと思ってないんだろう。
言葉足らずなだけで。
それから何回か練習して、走るタイミングが決まった。
結局ほんとにギリギリまで待ってもらうことになった。悲しい。