スカイ



「優音!何にやけてんの気持ち悪い!」

「うぇぇっ!?」

理穂ちゃんに注意されてしまった。

き、気持ち悪いって…。


「集中してよー!じゃあ次ラストのとこいくからねー!」

アルトは理穂ちゃんがしっかりまとめてくれる。
頼もしいな。



それにしても、私は嬉しくなってにやけてしまっていたらしい。

…気をつけなきゃ。




それからしばらくラストの部分を練習して、ソプラノの女子達に呼ばれてクラス全体で練習することになった。

いつも、ここで男子の声が聞こえなくて理穂ちゃんが怒る。

今日はどうかな……。



指揮者が手を振り上げる。
同時に、皆が(男子の半数を除いて)足を開く。

指揮者の合図で歌う。

出だしから、今日もダメだ。高い声しか聞こえない。


前田くん、ちゃんと歌ってるんだけどな。


いつも通り理穂ちゃんが止めて男子を怒りに。

「ちょっとあんたら…「お前らちゃんとやれよ」

理穂ちゃんが言いかけて、途中で男子の声が遮った。

前に出て喋っている人を見て、私は目を疑った。

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