砂時計
「……海は死なないよ」




レオ君が呟く。


苦しそうに。


「嘘……人間は死ぬの! 絶対に。生きているなら死ぬの!!」


強く鋭い目でレオ君を睨む。


いくらレオ君でも構わない。


誰も私の気持ちなんて分からないと


今分かったから。


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