水恋
………。
帰り道、駅までの道に一名、とても暗い人が一名おりました。
それは私です。
「そこの幽霊みたいな人」
聞き覚えのある声が耳に入ってくる。
私は、後ろを見る。
先輩だ。
「幽霊みたいだね、本当。今度の肝試し、脅かせばみんなを。恐いんだろっ?」
「別に、恐く何かないですよ!!」
思わず、言い返す私。
うるさそうに、両耳を押さえる先輩。
「いつも通りの、いや、いつも以上の君に戻ったみたいで良かったよ。あれじゃ、通報されるところだ」
「大きなお世話です」
「いつかそんなことが言えない様にするよ」
無視する私。
「……ところで、先輩」
「何だ?また、幽霊になってるよ」
「微笑みのプリンスてなんですか?」