三度目のキスをしたらサヨナラ
喫茶店のランチタイムは、満席状態が続き、息をつく間もないほど慌ただしく過ぎていく。
ランチ客が捌け、店内に落ち着きが戻った頃には14時を過ぎていた。
この後は、ティータイムまで、まったりとした時間が過ぎる。
私は静まりかえった店内のテーブルを拭いて回りながら、そこでようやく安堵のため息をついた。
その時、お店のドアが開き、3人の女子学生らしき集団が入ってきた。
3人とも同じジャンパーを着ているところをみると、大学のサークル仲間のようだ。
私と歳はそんなに変わらないはずなのに、彼女たちはみんな明るくて活気があって、
私の「いらっしゃいませ」という声は彼女たちの話し声にかき消されてしまう。
私がその勢いに圧倒されながら案内に出ると、
「後からもう1人来まーす」
彼女たちは楽しげに口をそろえて言うと、お店の入り口で立ち止まってどこに座るか一騒ぎした後、一番奥のテーブルへと向かった。
彼女たちがテーブルに着くのを見送りながら、私はふと彼女たちのジャンパーの背中に目をとめた。
そこに大きく書かれているのは、「N大」のロゴ。
その文字に、思わずソウのことを思い出した。
──ソウは、無事に大学に合格することが出来たんだろうか。
N大はこの喫茶店からさほど遠くない場所にある。
もしソウが来月からN大に通うことになれば、こうして偶然出会ってしまうことがあるかもしれない。
──それは、なんだかイヤだった。
ランチ客が捌け、店内に落ち着きが戻った頃には14時を過ぎていた。
この後は、ティータイムまで、まったりとした時間が過ぎる。
私は静まりかえった店内のテーブルを拭いて回りながら、そこでようやく安堵のため息をついた。
その時、お店のドアが開き、3人の女子学生らしき集団が入ってきた。
3人とも同じジャンパーを着ているところをみると、大学のサークル仲間のようだ。
私と歳はそんなに変わらないはずなのに、彼女たちはみんな明るくて活気があって、
私の「いらっしゃいませ」という声は彼女たちの話し声にかき消されてしまう。
私がその勢いに圧倒されながら案内に出ると、
「後からもう1人来まーす」
彼女たちは楽しげに口をそろえて言うと、お店の入り口で立ち止まってどこに座るか一騒ぎした後、一番奥のテーブルへと向かった。
彼女たちがテーブルに着くのを見送りながら、私はふと彼女たちのジャンパーの背中に目をとめた。
そこに大きく書かれているのは、「N大」のロゴ。
その文字に、思わずソウのことを思い出した。
──ソウは、無事に大学に合格することが出来たんだろうか。
N大はこの喫茶店からさほど遠くない場所にある。
もしソウが来月からN大に通うことになれば、こうして偶然出会ってしまうことがあるかもしれない。
──それは、なんだかイヤだった。