三度目のキスをしたらサヨナラ
私は窓を少しだけ開けた。

春先とはいえまだまだ暖房のきいた車内に、一気に冷たい外気が入り込む。

冷たい風が、私の頬を吹き抜けていった。

首筋に、切ったばかりの髪の毛先がチクチク刺さって痛痒い。

「寒……」

私は冷たい空気を吸い込むと、静かに目を閉じた。


 ソウ、
 もうすぐ海だよ。


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