三度目のキスをしたらサヨナラ
お店の掛け時計を見ると、17時30分になるところだった。

「とりあえず、出ようか……」

そろそろ『らーめん うちだ』の開店時間だ。
このまま居座っては営業妨害になってしまう。

私たちはウーさんに挨拶をして、店の外に出た。


お店から出ると、いつのまにか日は落ち、辺りはすっかり暗くなっていた。

街は店の灯りや街頭のネオンに照らされ、その表情を次第に夜のものへと変えつつある。

「どうする? 何か食べるには少し早いけど」

「歩きながらお店を探してたら、ちょうどいい時間になるんじゃない?」

そう言って、私が駅とは反対方向に歩き出すと、彼はさりげなく車道側に回って私の横に並んだ。

「なんだか……緊張するよね」

彼の意外な言葉に私は驚いた。
そんなこと、全然気にしそうにないタイプなのに。

そういわれるとつい私も意識してしまう。

だけど、それを彼に知られたくなくて、少し無理して平気な顔をした。

「……そう?」
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